「鳥インフルエンザ」大流行の2022年に匹敵?タマゴ価格に懸念 鹿児島・出水市「高病原性」疑いで警戒強まる
熊本放送
鹿児島県で高病原性鳥インフルエンザの可能性が高いニワトリが確認されました。国内では大流行した2022年に匹敵する勢いで、タマゴ価格の上昇も懸念されています。 【画像を見る】「鳥インフル」大流行の2022年度には「1キロ350円」に 殺処分数と価格の推移 など 鹿児島県出水(いずみ)市の養鶏場でニワトリが死ぬなどしたことから遺伝子検査が行われた結果、11月20日、高病原性の可能性が極めて高い疑似患畜(=家畜伝染病にかかっているおそれがある家畜)であることが確認されました。 これを受けて、鹿児島県は養鶏場にいる約12万羽の採卵用のニワトリの殺処分を開始。熊本県では対策会議が開かれました。 熊本県の担当者「本日までに8道府県10事例の発生が確認されています。これは昨年度シーズンを上回るスピード。本県での発生リスクは非常に高い状況と言わざるを得ない」 熊本県内には、ニワトリを100羽以上飼育する農場が192か所ありますが、現在のところ異常は確認されていないということです。 会議では、熊本県内で発生した場合の役割分担や応援体制を再確認しました。 熊本県は早ければ11月21日にも消毒命令を出す予定で、農場に消石灰を配り引き続き注意を呼びかけています。 ■大流行した2022年度は「1キロ350円」に ケーキ・おせちに影響は 鳥インフルエンザ流行によるタマゴ価格への影響も懸念されています。 「JA全農たまご」が出している「Mサイズ」1キロ(約15個)の平均価格の推移を見てみると、鳥インフルエンザが大流行した2022年11月ごろからタマゴの価格が上昇しています。翌年4月には、統計が公表されている1993年以降最高値の350円まで上昇しました。 JAによりますと、鳥インフルエンザの流行で生産量が減少したことが価格上昇の理由だということです。 ただ、今シーズンは2022年よりも10日以上早く北海道で1例目が確認されていることもあり、熊本県は警戒を呼びかけています。 【鳥インフルエンザの初確認】 2022年:10月28日 岡山 2024年:10月17日 北海道
さらに例年、年末年始の時期はクリスマスケーキや「おせち」などでタマゴの需要が増加する傾向があり、流行が拡大すると食卓へのさらなる影響も懸念されます。 【鶏卵の生産量のランキング 2023年(農水省統計より)】 1位 鹿児島(7.0%) 2位 千葉(6.3%) 3位 茨城(6.2%) 4位 岡山(5.6%) 5位 群馬(5,0%)
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