【更年期】「夫の実家への帰省が憂鬱…ただでさえしんどいのに」帰省前後・帰省中にできる対処法
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。 ーーーーーー 夫の実家への帰省が憂鬱になるという人は多いでしょう。ただでさえ更年期でしんどい時に更に憂鬱になる、と言う声も聞きます。 聞いてみると理由は、主に以下の3つです。 【写真】「夫の実家への帰省が憂鬱…ただでさえしんどいのに」帰省前後・帰省中にできる対処法 ①文化や価値観の違い 夫の実家は、自分とは異なる文化や価値観を持っている場合があります。そのため、食事や家事、家族のルールなど、さまざまな面で違和感を感じてしまい、憂鬱になってしまうことがあります。 ②義両親とのコミュニケーション不足 義両親とコミュニケーションが不足していると、言いたいことが言えず、ストレスが溜まってしまうことがあります。また、義両親の言動に理解できず、戸惑いや不安を感じてしまうこともあります。 ③家事や育児の負担 夫の実家では、家事や育児をすべて義両親に任せてしまう家庭も少なくありません。その場合、自分は何もせず、ただただ義両親の世話をするだけの状態になってしまい、憂鬱になってしまうことがあります。逆に家事を自分が頑張ってやらなければ、というプレッシャーが出る場合もあり、終わった後クタクタ、といったことも考えられます。 ■夫の実家への帰省の憂鬱を解消する方法 夫の実家への帰省の憂鬱を解消するためには、以下の方法が考えられます。 ①夫に理解と協力をもらう 夫に帰省が憂鬱であることを伝え、理解と協力をしてもらうことが一番大切です。大事なのは「具体的に何をして欲しいか」までを伝えることです。夫が協力してくれることで、家事や育児の負担が減り、自分の時間を作ることができるようになります。 ②義両親とコミュニケーションを図る 義両親とコミュニケーションを図ることで、お互いの考えや気持ちを理解し合い、良好な関係を築くことができます。そのため、日頃から義両親とゆっくり話をしたり、食事をしたりする時間を作るようにしましょう。 ③自分の時間を確保する 帰省中も、自分の時間を確保するようにしましょう。一人でゆっくりと過ごしたり、友達や家族と会ったりすることで、リフレッシュすることができます。もし滞在中忙しくて難しければ、その分滞在時間を短くしてもらう協力を夫にしてみましょう。 ■帰省前の準備と心構え 帰省前の準備と心構えも大切です。 帰省の目的を明確にする 帰省の目的を明確にすることで、帰省中に何をすべきかが見えてきます。例えば、家族とゆっくり過ごしたい場合は、家事や育児の負担を減らすための準備をしましょう。 ■帰省のスケジュールを立てる 帰省のスケジュールを立てることで、無駄な時間を過ごすことを防ぐことができます。また、義両親との会話や食事の時間も、事前にスケジュールに入れておいた方がよいでしょう。 ■帰省に対する心構えを整える 帰省に対する心構えを整えることも大切です。例えば、文化や価値観の違いを受け入れ、義両親の言動に理解できないときは、自分の意見をはっきりと言うことも必要です。 ■帰省中の行動 帰省中は、以下の行動を心がけましょう。 ①割り切る 子どもの誕生日会、のような期間限定のイベントだと思いましょう。それに良いも悪いもありません。面倒な仕事をクリアする、くらいの気持ちでいることが大事です。そこでの周囲の評価を求めすぎると辛くなります。無事終わったらOKくらいの気持ちでいましょう。 ②自分の時間を確保する 帰省中も、自分の時間を確保するようにしましょう。一人でゆっくりと過ごしたり、友達や家族と会ったりすることで、リフレッシュすることができます。 ③帰省の成果を振り返る 帰省の成果を振り返ることで、次回の帰省に活かすことができます。例えば、義両親とコミュニケーションを図ることができたのか、自分の時間を確保することができたのかなどを振り返ってみましょう。夫の実家への帰省が憂鬱になる理由は、人によってさまざまです。しかし、その原因を理解し、適切な対処法を実践することで、憂鬱を解消することはできます。一人での解決が難しい場合は当社のようなサービスでカウンセリングを利用してみるのも一つの方法です。 文/高本玲代 フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプログラム「よりそる」を立ち上げる。また更年期を社会課題にと署名活動も立ち上げ。NHK、日経など50社以上にて紹介される。更に企業向け・自治体向け更年期研修としてデロイト・トーマツやPOLA、自治体でも実績あり。「がんばらない更年期」についてTwitterやInstagramで発信中。
高本玲代