K-1復帰の卜部功也、白須康仁は復活星ならず 卜部「戦えて本当に良かった」
「K-1」(20日、国立代々木競技場第一体育館) かつてK-1で活躍したベテラン2人が久々に登場したが、ほろ苦い結果に終わった。 2006年からK-1に定期参戦していた白須康仁(43)=PROTAGONIST=は2022年6月にビッグバンで11年ぶり現役復帰。次世代エースと目される宇佐美秀メイソン(22)=バトルボックス=とウエルター級3分3回戦で激突したが、左右の強烈なパンチで2度のダウンを喫し、1回2分37秒でKO負けした。 白須は「40代でもこれだけ動けるというところを見せたかったが、見せる前にやられてしまった」と振り返り、「今回敗れたけどまだやります。あと2年と決めています。しっかり結果を出します」ときっぱり。宇佐美は「気持ちが強くて、いろいろ作戦を練ってきたんだなとやっていて思いました」と大先輩をたたえつつ、「上の選手に絡んでいきたい」と上位進出を見据えた。 2010年代に新生K-1を2階級王者としてけん引した卜部功也(33)=ALONZA ABLAZE=は2年8カ月ぶりの試合に臨み、スーパーライト級3分3回戦(延長1回)で鈴木勇人(34)=K-1ジム五反田チームキングス=と壮絶な打ち合いを展開したが、判定3-0で敗れた。 1回に1度、3回に1度、鈴木のパンチでダウンを奪われたが、卜部もパンチや前蹴りでボディーを効かせ、左カーフキックで1回にダウンを奪うなど会場を沸かせた。 試合後の卜部は「疲労で週2回しか追い込みができなかった」とブランクを認めつつも「鈴木選手と戦えて本当に良かった。駆け引きが多い選手ならああいう熱い試合はできなかった。気持ちのいい、強い選手でした」と爽やかな笑顔。鈴木は試合後の会見に車椅子で現れ、「体中が痛い」と苦笑いしていた。