大雨被害のあった酒田市の「玉簾の滝」 ボランティアらが倒木や石取り除きライトアップへ
ことし7月の大雨で岩が崩れたり遊歩道が土砂で埋まったりするなどの被害があった山形県内一の落差を誇る酒田市の「玉簾の滝」が8日からライトアップされるのを前に7日夜、試験点灯が行われました。 升田地区滝の里活性化推進会議メンバー池田善幸さん「約2mくらいは岩が崩れたのかなという感じは持っています。滝の落ちるところが削られたんですね。」 酒田市升田地区にある「玉簾の滝」。まっすぐ流れ落ちる滝、「直瀑」としては県内一を誇る落差63メートルの滝は、7月の大雨で、水の落ち口の岩が縦2メートルほど崩落し、斜めにそぎ落としたようになりました。また、滝の上流から倒木や岩、砂利などが大量に流れ落ちて滝つぼも遊歩道も埋まってしまいました。 それでも、玉簾の滝を守ろうという地区の人たちと、その取り組みに賛同した県内外のボランティアの協力で倒木や岩石を取り除き、今回、仮復旧に漕ぎつけました。 流された照明灯の台座に代えて金属パイプを組んだ仮設の台座が完成したことを受け、8月に中止された分のライトアップを紅葉の時期に実施することにしました。7日夜は、みぞれが混じる冷たい雨が降る中、試験点灯が行われLED照明灯4基の角度の調整が行われました。 ライトアップされた滝は、スギ木立と色づいた木々の中で、白く浮かび上がり、昼間とは違った幻想的な光景を楽しむことができます。玉簾の滝ライトアップは、10日までの期間中午後5時から9時まで点灯されるということです。 ライトアップは、地区の人たちが自分たちで実施しているため、電気代などに充てる事業継続の協力金として任意ですが1人100円を訪れた人たちにお願いしているということです。 また、駐車場から滝までの遊歩道は暗い場所もあるので懐中電灯などを持参するのがお勧めだということです。濡れた落ち葉などで足元が滑りやすくなっているということで、スニーカーなど歩きやすい靴でお出かけください。寒さ対策もお忘れなく。