三菱の「ランエボIX」登場。第9世代は、競技用のベースグレード313.8万円/最上級グレード357万円【今日は何の日?3月2日】
標準的な技術となった可変バルブタイミング機構
三菱の可変バルブタイミング機構は、MIVEC(Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system)とネーミングされ、カム切替型とカム位相型の2種類がある。 1992年に低速カムと高速カムを切替える切替型が「ミラージュ」に採用され、その後2005年に連続的にカム位相を変える位相型が「アウトランダー」に採用。2つのタイプを、エンジンや車両タイプによって使い分けており、大まかには2.4L以下は位相型、2.4L以上には切替型が採用されている(2.4リッターは混在)。 今や可変バルブタイミング機構は特別な技術ではなく、すべてのメーカーが出力と燃費、排ガスを両立させるために採用している標準的な技術だ。各メーカーによって呼称は異なるが、その仕組みに大きな差はない。かつては先進的な技術でも急速に普及が進んで、時間とともに標準的な技術になるという典型的な技術である。 ・・・・・・・ 高性能4G63エンジンと4WD技術がブラッシュアップされたランエボIXは、最強の戦闘力を持ったランエボと評され、歴代に中でも人気のモデルとなった。しかし、残念ながらWRCの舞台で活躍することなく、三菱はWRCから完全に撤退し、次のランエボXでランエボの歴史に幕を下ろした。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れない。
竹村 純