「どういうこと?」2TBのUSBメモリ購入も実際は30GB程度…横行するデータ記憶媒体の「容量偽装」実態と対策
購入後すぐに「動作チェック」を
容量偽装メモリなんて買いたくない…。なにか有効な対策はないものなのか。前出担当者は、「ある程度使わないと気づけないという点で、いわゆる初期不良品として返品ができないのが問題を難しくしていると思います。購入後にまず大容量の書き込みをして動作が正常かを確認するというのが方法としては簡単です。最近ではこの手の偽装品チェックのためのツールも有志の手により公開されています。もし気になる点があったら、そういったツールで最初に確認してみるといいと思います」とアドバイスした。 データの保管場所はクラウド化へのシフトもあり、物理的な記憶媒体の役割は減少傾向にある。一方で、クラウドサービスの無料枠確保に、データ移管先として大容量のUSBやSDカードメモリを活用する需要も根強く、その際にコスパを優先し、格安製品が選ばれる傾向にある。 格安ゆえ、被害額自体は少額かもしれない。しかし、そうだとしても、みすみすだまされたくはないだろう。そのためには「異常に安い」「聞いたこともないブランド」「口コミ評判が両極端(5点と1点など)」などの製品には手を出さない。シンプルだが、それが最も賢明な選択といえそうだ。
弁護士JP編集部