げん担ぎのひげ、そったら「家宝」に センバツ初優勝の山梨学院校長
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)は1日、決勝があり、山梨学院は報徳学園(兵庫)を7―3で破り初優勝した。県勢としても春夏通じて甲子園優勝は初めて。「俺たちはチャレンジャー」のスローガン通り挑戦心を胸に開幕戦から6戦を勝ち抜いた選手には、生徒や保護者ら1000人以上が集まった1塁側アルプスから「よくやった。ありがとう」という称賛の声が贈られた。 【山梨学院vs報徳学園の熱戦を写真で】 山梨学院の吉田正校長(67)は、一塁側アルプススタンドから声援を送った。普段はマスクに隠れて目立たないが、3月18日の開幕戦に勝利してからひげをそらずにいた。 予定された日程通りなら校務で甲子園に来ることはできなかった日が一日あったが、大会は雨で順延となり、日程が変更された。このため自校の試合はすべてアルプススタンドで見守ることができたという。 決勝前には「人生初めてのげん担ぎだったが、全試合応援できたのもひげのおかげかも。きょうはそるよ」と宣言。優勝が決まると、「現実とは思えない。夢の中にいるみたい。ひげはそるけど、捨てずに家宝にする」と喜んでいた。【照山哲史】