木戸愛、64で回り1打差2位発進 通算2勝目へジャンボの助言&亡き父への思い胸に「本当に、強い気持ちで頑張ります」/国内女子ゴルフ
パナソニックオープンレディース第1日(26日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)ツアー1勝の木戸愛(34)=フリー=が1イーグル、6バーディー、ボギーなしの64で回り、首位に1打差の2位で滑り出した。蛭田みな美(26)=ユアサ商事=が大会コース記録を更新する63をマークし、単独首位。史上初の初優勝からの3週連続優勝を目指す竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=は69で、首位と6打差の25位でスタートした。 【写真】新婚・木戸愛のお相手は男子プロ・神農洋平「私がやることは同じ」 背中を押された。10番から出て、6アンダーで迎えた最終9番(パー5)。木戸は残り205ヤードから3番ユーティリティーでピン2メートルに2オン。イーグルで締め、満足げな笑みを浮かべた。 「(距離が)ギリギリだったけれど、(キャディーの尾崎)智春さんに『行けるよ』って言われた。ショットもパットもいいリズム。100点満点のラウンドでした」 このオフから男子ツアー通算94勝の尾崎将司(77)に指導を仰ぐ。その息子、智春氏(52)が初めてキャディーを務めた。2012年のツアー初優勝から保持してきたシードを19年に喪失した木戸は、ジャンボから「積極的に。チャレンジャーなんだから」との言葉をもらった。これを〝呪文〟のように唱え、出だしの10番(パー4)で4メートルを決めるなど6バーディー。「今は〝振る〟ことを大切にしている」と感覚を取り戻し、飛距離も伸びた。 昨年8月にプロゴルファーの神農洋平(34)と結婚。だが同12月に、「いぶし銀」と称されたプロレスラーの父・修さん(享年73)を亡くした。最愛の父の話になると、今でもつらく悲しい。報道陣を前にした囲み取材では、涙を流しながら力強く言い切った。 「本当に、強い気持ちで頑張ります」 昨季最高の4位だった舞台で絶好の船出。師匠と夫、そして天国の父へ、12年ぶりの2勝目を必ず届ける。(阿部慎)