堤聖也V1戦「那須川選手と思っていた」 相手は引退撤回の比嘉大吾で「びっくりはしました」
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也(29=角海老宝石)が来年2月24日に東京・有明アリーナで、挑戦者の同級7位・比嘉大吾(29=志成)と初防衛戦を行うことが27日、発表された。この日、都内で開かれた会見で両選手が意気込みを語った。 10月にスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の弟・拓真から王座を奪った堤。9月にWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)に小差判定で敗れて引退の意向を示していたものの、再起を決めた比嘉を迎え撃つことになった。両者は同学年でアマチュア時代からのライバルであり、度々食事を共にする友人同士でもある。アマチュアで2度対戦し、堤は2勝。プロでも2020年10月に対戦して引き分けている。 堤は那須川天心がWBA同級2位につけていることから、「ランキング的に那須川選手が来ると思っていた」という。だが、比嘉となったことに「やめると聞いていたんで、あー、来たかという印象ですね。びっくりはしました」と話しながらも、「世界タイトルでやれるのは、友達として面白い」と歓迎した。 一方の比嘉は引退撤回の理由を「多々ありますが、就職先が見つからず、ある日、起きたら、よし、やろうと。(ジムのマネジャーに)連絡したら、こういう話があるよとチャンスをくれましたので、よろしくお願いしますと」と説明。現在は「怠け者から真面目者」に変わったぐらいに練習に打ち込んでいるという。両者はともに「勝つ以外に道はない」と意気込みを示した。 この興行では、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26=M・T)が同級6位ダビド・クエジャル(23=メキシコ)の挑戦を受ける3度目の防衛戦、WBA世界バンタム級2位・那須川天心(26=帝拳)とWBC同級5位ジェーソン・モロニー(33=豪州)の同級10回戦も行われる。
洪経人