ラグビー元日本代表・堀江翔太「古い車の方がストーリー性があって面白い」 過去の愛車と選手生活を振り返る
■留学先のニュージーランドで購入した『アンフィニ MS-8』
続いて登場したのは、堀江さんが大学卒業後、ニュージーランド留学時代に購入した初めての愛車『アンフィニ MS-8』。 『アンフィニ』は1980年から90年代にマツダが展開した販売チャネルの1つ。その中でも『MS-8』は1992年から98年に販売されたモデルです。低くスポーティーなボディーとガラス面積を大きくとり、室内を開放的にするなど、スタイルと快適性を追求した車です。 堀江さんは、ニュージーランドに行ってから数か月は自転車で移動していたそうですが、車の必要性を感じ、知人に何でもいいから「安くてオートマのやつ」が欲しいとお願いし、約20万円で購入したそうです。 この車について「いい思い出がひとつもない」と語った堀江さん。当時、ニュージーランドの代表を目指していたにもかかわらず、選考で落とされたときには「この車で泣いた」と苦い思い出を明かしました。 その後、堀江さんは2009年に日本へ帰国し、留学前に所属していた三洋電機ワイルドナイツ(当時)に再加入し、リーグ優勝に貢献するなど大活躍。日本代表にも初選出されます。 ただ、帰国後しばらくは車に乗らなかったそうで、移動手段は「原チャっす」と明かした堀江さん。当時、日本代表のスクラムのサインが、選手がそれぞれ乗っている車の名前だったそうで「僕だけ原チャで恥ずかしかった」と話しました。
■日本代表時代の愛車『フォルクスワーゲン タイプ 1』
続いて登場したのは、堀江さんが33歳の時に購入した『フォルクスワーゲン タイプ 1』。 第二次世界大戦前に誕生し、戦争が終結した1945年に量産販売が始まった『タイプ1』。カブトムシ“ビートル”の愛称で親しまれ、2003年に生産が終了するまでの累計販売台数は約2152万台。基本レイアウトを変えずに続いた単一モデルとしては、世界で最も売れた四輪乗用車です。 妻が欲しがったことから、1969年式を購入した堀江さん。「古い車の方がストーリー性があって面白い」と魅力を語りました。 ワールドカップに4大会連続で出場している堀江さん。2015年、イングランド大会で優勝候補の南アフリカに勝利し、ラグビーフィーバーが巻き起こった時を振り返って「海外やし、日本の情報がそんなに入ってきていない。(盛り上がっていると)分からない状態で。日本に到着した時にファンの人がバ~ッと来て、カメラもいっぱいあるし、そこでやっと“すごいことしたんやな~”って」と明かしました。 また、今シーズンで現役引退を決心した理由については「30歳くらいのときに大けがをしたんですけど、その時に自分の体を見つめ直す時間がたくさんできて、自分の体をうまく使えていなかったなと。ケアする前より今の方が状態がいいと感じられるようになったので、体の鍛え方をラグビーに限らず、いろんなスポーツに広めていきたい」と新たな目標ができたことを明かしました。 最後に堀江さんは、自身にとって車とは「 “移動する好きな空間”というか、好きな部屋が移動している感じなので、車に乗っていることが常にワクワクする」と語りました。 (6月8日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)