「スキーモ」は五輪新競技 スキーで駆け上がって、滑り降りて 日本選手権開催
2026年冬季五輪で採用の競技 長野県白馬村で
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で新競技として実施される「スキーモ(山岳スキー)」の日本選手権が、長野県白馬村のスキー場で17日までの2日間の日程で開かれた。大会は、競技を管轄する日本山岳・スポーツクライミング協会の24~25年シーズンの強化指定選手を選考。ゲレンデに作られたコースを周回する「スプリント」では選手たちが選考対象となる3位以内を争った。 【写真】シールと呼ばれる滑り止めを付けたスキー板で斜面を登る選手 スキーモは「Ski Mountaineering」の略称。登山とスキーを融合した競技で、欧州の国境警備隊の訓練が起源とされる。スプリントと、男女1人ずつのチームでコースを周回する「混合リレー」の2種目が五輪種目に採用された。 17日のスプリントでは、選手たちは標高差70メートルのコースをスキー板に「シール」と呼ばれる滑り止めを付けたり担いだりして斜面を駆け上がり、下りは正確なターンで旗門を抜けて滑り降りた。 シニア男子で優勝した平林安里(あり)選手(26)=白馬村=は「地元で表彰台の真ん中に乗ることができて良かった」。シニア女子で優勝した田中友理恵選手(35)=北海道恵庭市=は「世界大会の連戦で疲れがあったけど力を出し切ることができた」と話した。