北海道木古内町産の乳牛、あか牛が高評価 岸さん、岡山さん受賞
【木古内】今年度、道内で開かれた乳牛や肉牛の共進会で町内の生産者2人がそれぞれ、優秀な成績を収めた。町鶴岡の酪農業、岸智美さん(55)、町建川の畜産業、岡山徹さん(61)でそれぞれ15日に木古内町役場を訪れ、鈴木慎也町長に受賞を報告した。
岸さん「何とか結果を」 ○…岸さんは9月に胆振管内安平町で開かれた乳牛のできを競う「2024北海道ホルスタインナショナルショウ」(北海道ホルスタイン農業協同組合主催)のミドル2歳クラス(28カ月以上32カ月未満)で生産した牛が1等賞5席に入賞した。 道内外からの参加があり、体型や骨格、乳房の張りなど牛の美しさを審査。同部門には29頭が出場し、岸さんの「キシファーム ブレンチ デルタラムダ」など8頭が1等賞を受賞した。岸さんは「何とか結果を出すことができた。慣れていない環境で、会場では餌を食べず、乳房の張りなど、どういい状態にするか悩んだ」などと話した。鈴木町長は「町にとってもうれしいこと。さらなる酪農発展に力をいただきたい」と喜んだ。
岡山さん、2年ぶり喜び ○…岡山さんは11月1日に安平町で開かれた第23回北海道あか牛枝肉共励会(北海道あか牛振興協議会主催)に2頭分の枝肉を出品し、一般褒賞部門で最優秀賞と優良賞を受賞した。 共励会にはブランド牛「はこだて和牛」を生産する木古内町内の4軒8頭を含め、十勝管内池田町、空知管内浦臼町の生産者が計17頭の枝肉を出品。一般褒賞部門はサシの入り方などの審査を受けた。町内の川瀬雄二さんがあか毛和牛賞部門で優秀賞を受賞した。 岡山さんは「2年ぶりの受賞で喜んでいる。健康に育っていかなければサシが入らない。顔の見える生産者として頑張っていきたい」と述べた。鈴木町長は「『木古内にあか牛あり』という目標に向かってさらなる尽力を」と激励した。
函館新聞デジタル