アラフォーキティちゃんは働きすぎ? 会社を支えた!ペコちゃん、リカちゃんとの「三大女子キャラ」パワー
サンリオV字回復の立役者でもあるキティちゃん
サンリオの人気キャラクター、ハローキティ(本名キティ・ホワイト。以下、キティちゃん)は今年11月1日に満40歳の誕生日を迎える*。そういえば5年前、35周年を記念して英国王立造幣局鋳造の金貨をはじめ数々のコラボ商品が発売されたことを思い出した。ベビーフェイスに惑わされてたけど、アラフォーだったのだ。 と、働き盛りのキティちゃんは、知る人ぞ知るかなりのバリキャリ。登場するアイテムは文具やファンシー雑貨など自社商品はもとより、防災ずきんからプロレスラーのガウン、さらには台湾エバー航空のエアバスまで数知れず。JR各社の新幹線グッズもおなじみだし、9月には和歌山でJR西日本のホンモノの観光列車が走る。 ご当地キティちゃんは国内外問わず1500種を数え、賀茂ナスやエビイモなど京野菜のコスプレもいとわない。コラボの相手に至ってはホラーヒロインの貞子にエヴァの綾波レイ、ONE PIECEのチョッパー、ドリカム、ユーミン、AKBとエンタメ系にも強ければ、カーネルサンダースやカールおじさんをトリコにするシニアキラーでもある。 その神出鬼没っぷりはネットでも「仕事、選ばなすぎ」と称賛半分で心配されているが、仕事がらみとはいえ九州・大分で温泉につかってたり、みずほ銀行のATMでサッカーに興じたりしてるので、一応ワークライフバランスには配慮しているのだ。 そんなキティちゃん、一時経営不振に陥ったサンリオV字回復の立役者でもある。2008年、サンリオは物販中心の経営からライセンスビジネスを収益の柱とする構造へと舵を切り、他業界とのコラボを推進。海外のライセンス規制も大幅に緩和した。結果、世界でさまざまに現地化したキティちゃんが出現、販売されるグッズは毎年5万種以上に上った。サンリオは収益を大幅に伸ばし、現在の無借金経営へと至る。 ちなみに、同じく10年前に経営危機に追い込まれたUSJも、V字回復のきっかけはファミリー向けキャラクターとして「ユニバーサルワンダーランド」に投入されたキティちゃんだった。「コンセプトがブレた」との一部批判にもひるむことなく、パークの再活性化に邁進。開業初年度以来の年間入場者1000万人超に大きく貢献したことは、本サイトでも既報のとおりだ。