手つかずの自然が残る〝神域〟那智山三名滝をめぐる「神秘ウォーク」で非日常体験を!【2024年2月25日、3月3・9・10日】
「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されている名瀑・那智の滝の上流は一般の入山が禁止されている「神域」。そこには二の滝、三の滝と呼ばれる美しい秘境の滝が存在しています。ガイドとともに普段入ることのできない「那智原生林」にある2つの滝をめぐり、さらに今回特別に那智山青岸渡寺・行者堂の内陣特別拝観もできるという5日間限定の贅沢なウォークツアーです。 【写真】神秘的な体験ができる5日間限定のウォークツアーを見る(全6枚)
ガイドとともに神々が宿る聖域を歩く
「神秘ウォーク」の名の通り、普段はできない神秘的な体験の数々が待っています。 そんなツアーのポイントは以下の4点。 ①熊野那智大社の特別許可を得、ガイド同行かつこの時期にしか入ることができない手つかずの自然、世界遺産「那智原始林」にある二の滝・三の滝を目指す ②那智大社では巫女の舞と神職による案内 ③150年振りに再興された那智山青岸渡寺・行者堂で特別拝観 ④オリジナル古道弁当 歩行距離は約5km、歩行時間は約3時間半、高低差約100m。 日本三名爆にも数えられる那智の滝は、落差約133m、幅約13m、滝壺の深さ約10mという大滝。滝壺の淵に建つ飛瀧神社から見上げると、水の勢いと迫力に圧倒されます。 この那智の滝は、“那智四十八滝”と呼ばれる滝の中の「一の滝」。さらに上流には、たくさんの滝が流れていますが、普段は立入禁止区域で入ることができません。 というのも、那智山中は熊野那智大社のご神域であり、正式参拝をしてから行く必要があるのです。また、山中を歩くため、山歩きに適した準備が必要です。
再建された「行者堂」の特別拝観も
限られた日のみ、「熊野・那智ガイドの会」の公認ガイド案内のもと、熊野那智大社での正式参拝を経て二の滝と三の滝をめぐる「神秘ウォーク」。今年は昨年秋に完成されたばかりの那智山青岸渡寺「行者堂」内陣特別拝観も加わります。 山伏の修行拠点だった那智山行者堂は、明治の修験道廃止令で取り壊されましたが、2023年秋に約150年ぶりに再建。内部には取り壊しの際に寺の本堂に移されていた修験道の開祖、役行者像が祀られています。 人の手が加わっていない那智山原始林に入ると、4つの沢を渡って二の滝へ。落差約23mのこの滝は木の葉のような形をしていることから「木の葉返しの滝」とも呼ばれ、柔らかな曲線が優しい印象。さらに急な坂道を上がると、三の滝にたどり着きます。落差約15mの末広がりの滝は「扇の滝」とも呼ばれ、水量も多く力強さを感じさせます。 オリジナル古道弁当には、さんま寿司、めはり寿司などが詰め合わされ、紀伊半島の代表的な郷土料理が味わえます。 持ち物は両手が使えるリュックなどにまとめ、履きなれた運動靴と軍手を用意。服装例のイラストを参考に、準備してください。 原始の姿を残した林でマイナスイオンが漂う滝をめぐり、自然の荘厳なエネルギーを感じてみてはいかがでしょう?
ソトラバ編集部