再生可能エネルギー学習の場などにも活用 阿武隈風力発電所の管理事務所で竣工式 福島県田村市都路町
国内最大級の風力発電所となる阿武隈風力発電所の管理事務所の竣工(しゅんこう)式は2日、福島県田村市都路町の現地で行われた。再生可能エネルギーの学習の場や災害時の避難所、交流の場としても活用できる。 管理事務所は、木造2階建てで延べ床面積は約530平方メートル。2階に事務所、会議室などがあり、1階には資材置き場や多目的スペース、オープンキッチン、防災倉庫などを備える。太陽光発電と蓄電池、ペレットストーブを導入した、エネルギーの自立運転可能な施設となっている。 阿武隈風力発電は、ふくしま未来研究会(福島市)や信夫山福島電力(同)など9社でつくる「福島復興風力」が整備を進めている。田村、大熊、浪江、葛尾の4市町村にまたがる地域に計46基の風車を設ける。総発電容量は約14万7000キロワットで国内最大級となる。年間想定発電量は約12万世帯分の消費電力。2025年の運転開始を目指している。
竣工式では、神事を執り行い、福島復興風力の平野貴之代表、白石高司田村市長、篠木弘葛尾村長、新保隆志大熊町副町長、成井祥浪江町副町長らが玉串をささげた。施設見学会やお披露目イベントも催し、多くの人でにぎわった。