【ジャパンC】本命は3歳牝馬で斤量利あるリバティアイランド 一角崩しの最有力候補はドウデュース
一角崩しの期待高まるドウデュース
2歳時は3戦3勝で朝日杯FSを優勝し、昨年の日本ダービーではイクイノックスを倒して優勝した。その後の海外遠征ではタフな馬場で結果を出せなかったが、帰国初戦の京都記念では独走V。同レースでは12番枠から出遅れ、そこからコントロールして後方で我慢の競馬となった。向正面で馬群が凝縮したところを、コントロールしながら中団の外まで上がって3角へ。3~4角では外から押し上げるマイネルファンロンを目標に動いて、4角では3列目に上がった。直線序盤で同馬の外に出ると、グンと伸びて一気に先頭。ラスト1Fでそのまま突き抜けて3馬身半差で完勝、しっかり成長していることをアピールした。 しかし、その後は出走予定だったドバイターフは跛行で取り消し、そこからの休養明けとなった前走の天皇賞(秋)は7着敗退。この敗戦により人気を落としているが、このレースは折り合いを欠いたまま積極策のイクイノックスを追いかけ過ぎたことが敗因だ。 武豊騎手が鞍上の場合は、スタート後に抑えて乗られているが、前走は戸崎圭太騎手への乗り替わりだったこともあり、出たなりで位置を取っていく形。中団馬群の中目をコントロールしながら追走していたが、3角でイクイノックスの後ろだったこともあり、ここで掛かり気味のまま追いかけている。レースが緩みなく淡々と流れていた中で、明確に早仕掛けだった。しかし、戸崎騎手も今回が2戦目。前半ゆったりと入れば、鋭い末脚を期待できる。一角崩しの最有力馬は本馬と見る。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)リバティアイランドの前走指数「-23」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.3秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ