豊後大野市で27日に御嶽流神楽大会 3団体が同時に舞う「出会い神楽」が目玉
第37回御嶽流神楽大会が27日午前8時半から、大分県豊後大野市清川町宇田枝の能場公園である。同町の御嶽神楽(国指定重要無形民俗文化財)と清川子ども神楽保存会に加え、県内外から招待する4団体が華麗な舞を披露する。 招待するのは▽中江岩戸神楽保存会(熊本県阿蘇市)▽浅草流細枝神楽(臼杵市)▽庄内原神楽保存会(由布市)▽御嶽流吉田俚楽座(竹田市)。「五穀舞」「八雲払」「大神」など計11演目を繰り広げる。 開会式の後、御嶽神楽による人気演目「貴見城」で開幕。荒神4人ら計8人が登場し、息の合った舞を見せる。5番目に細枝神楽も同じ演目を舞い、流派の違いを見ることができる。 目玉は隣り合う三つの舞台で3団体が同演目を同時に舞う出会い神楽。1回目は庄内原、細枝、御嶽による「綱伐」、2回目は中江、吉田、御嶽の「柴曳」。舞い手は隣の舞台を気にしながら演じるため、いつもよりも激しく舞うなどのパフォーマンスを楽しめる。 御嶽神楽の衛藤信彰楽長(53)は「各団体が最高の舞を披露する。楽しみにしてほしい」とPRしている。 入場料は中学生以上500円。環境整備募金に協力した人に来年のオリジナルカレンダーを贈る。会場には地元名物料理や飲み物などの出店も並ぶ。 当日はJR豊後清川駅や市神楽会館から会場までを往復する無料シャトルバスを運行する。