「1000万円」の貯蓄をするには何年かかる?40代で貯め始めても定年までに間に合う?
貯金する際の目標額として「1000万円」を設定されている方は多いのではないでしょうか。月々いくらずつ貯金できるかは、年収や家族構成、暮らし方などによっても異なります。 しかし貯金額の目標や、ためるまでのおおよその期間について理解することで、貯蓄計画も立てやすいでしょう。 そこで本記事では、40代から貯金を始めた場合、貯蓄額が1000万円に到達するまでにかかる期間と、定年までに間に合うかどうかについて解説します。
貯蓄が1000万円以上の人はどれくらいいる?
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」を基に、30~70代における貯蓄が1000万円以上ある人の割合について、年齢別に表1にまとめました。
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査]・[二人以上世帯調査]を基に筆者作成 貯蓄が1000万円を超える世帯は、単身世帯・二人以上世帯ともに、70代が最も多いことが分かります。
貯蓄が1000万円以上になるまで何年かかる?
まずは、毎年いくら貯金するかを決めましょう。同調査を基に、単身世帯の年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合を一部、表2にまとめました。 例えば、年収300~500万円の人の中で、貯蓄割合が最も多いのは「10~15%未満」の22.8%です。 年収400万円の場合は、貯蓄割合を15%として、年収400万円×貯蓄割合15%で計算すると、年間の貯蓄額は60万円となり、1000万円÷年間60万円=約16.7年かかることになります。
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査]を基に筆者作成
40代でため始めても65歳の定年までに間に合う?
40歳でかつ年収400万円の人が、貯蓄0円の状態から、毎年60万円ずつため始めたとすると、1000万円以上たまるのは56~57歳ごろです。そのため、65歳の定年までには十分間に合うといえるでしょう。 年収が多いほど、月々に貯金できる額が増え、1000万円に到達するまでの時間も短くなる可能性があります。