国立公園内に整備された樹木葬霊園をPRする関係者＝20日午後、伊東市吉田

　公益財団法人千の花々メモリアルガーデン（伊東市）は21日、国立公園内で日本初の樹木葬霊園「はなうたガーデン伊東」を同市吉田に開園する。信仰や国籍、人種を問わず、多様性を尊重した新たなスタイルの霊園事業を展開する。 　相模灘や伊豆諸島を望む「サザンクロスリゾート」のゴルフ場の一部4万8千平方メートルを取得し、1万区画の霊園を整備した。焼香や供物は行わず、フラワーシャワーで故人を見送る「花納骨式」を提案する。土に溶ける紙製の骨つぼに粉骨を入れ、土に返す。墓石や墓標は置かない。納骨地はデータで管理し、ドローンで訪問者を案内する。 　20日に現地で式典が行われ、小野達也市長らがテープカットに臨んだ。同法人の赤坂信代表理事は「お墓に対する価値観や多様性と向き合い、自由で開かれた事業を通じて社会課題の解決を目指す」と述べた。 　21日から第1期（3126区画）の募集を始める。申し込み、問い合わせは同法人事務局〈電0800（555）1187〉へ。 （熱海兼伊東市局・鈴木文之）