FRBの利下げペース、ウォール街の予想割れる-雇用動向次第との声
シティのトレーダー、50bp的中も喜べず-慎重なFOMCが再考促す
ゴールドマン・サックス
FOMCは11月から来年6月まで「より長期にわたって」25bpの連続利下げを実施し、ターミナルレートは3.25-3.5%になると、ヤン・ハッチウス氏らエコノミストはリポートで指摘。11月に再度50bpの利下げを実施するかどうかは「微妙なところ」で、決定要因は次2回の雇用統計だとしている。
モルガン・スタンレー
米金融当局は2025年半ばまで「一連の」25bp利下げを実施する可能性が高いと、エコノミストのセス・カーペンター、ストラテジストのマシュー・ホーンバック両氏を含むチームは指摘。年内2回、来年前半に4回を予想している。
ウェルズ・ファーゴ
「2024年の緩和サイクルは市場の不透明感が歴史的な水準にある中で開始」とマイケル・シューマッハ、アンジェロ・マノラトス両氏らストラテジストは指摘。ハードランディングシナリオでは、利下げサイクル最初の1年間に最大350bp、ソフトランディングのシナリオでは150bpの利下げがそれぞれ実施される可能性があると見込む。いずれにせよ、「FOMCには利下げの余地が十分にある」という。
原題:Big Banks Are Split on How Fast Fed Will Cut Interest Rates (1)(抜粋)
--取材協力:Edward Bolingbroke.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Carter Johnson