【高校野球】日大鶴ケ丘、岩倉との接戦を制し8強…2年生コンビ支える小原捕手が逆転本塁打
◆春季東京大会▽4回戦 日大鶴ケ丘 3―2 岩倉(14日、スリーボンドスタジアム八王子) 日大鶴ケ丘は岩倉を3―2で下した。1―2の6回、2点を奪ってベスト8入りを決めた。20日の準々決勝では国学院久我山と対戦する。 日大鶴ケ丘は初回、西川大智(3年)の右前適時二塁打により先制に成功する。4回に2点を許して一時勝ち越しされたが、6回無死三塁の場面で4番・小原惇矢(3年)が高校通算2本目となる左越え本塁打。9回には三塁にランナーを置くピンチも訪れたが、5回途中からマウンドに上がった住日翔夢(2年)が三振で締め、無失点に抑えて接戦を制した。 逆転の一発を放った小原は、「長打を打つようなバッターではないので、驚きというかびっくり。いい結果に終わって良かった」と笑顔を見せた。捕手としても、今大会チームをけん引する右腕・小林駿斗と左腕・住の2年生コンビを支えており、「(2人のピッチングの良さを)生かすも生かさないも自分次第。2人がいいピッチングをしてくれているので、応えてやろうと打席に入った」と思いを明かす。9回のピンチも「同点はOKくらいの気持ちでやっていた」と冷静に振り返った。 萩生田博美監督も「いろんなことがうまくいって、結果が出た。小林、住と形ができて、ロースコアのゲームでもモノにできるしぶとさが出てきた」とナインをたたえた。ただ、勝利にも「ディフェンス、スコアリングポジションに置いてからのバッティングは課題」と指揮官の中で慢心はない。「いい課題を少しでも持ち帰れるように」と引き締まった表情で次戦へ視線を向けていた。(雑誌『報知高校野球』取材班)
報知新聞社