耳に合わないのに返品できない…補聴器通販トラブルが急増中!プロが教える“正しい買い方”
では、補聴器トラブルに巻き込まれないためにはどうすればいいのか? 購入時の重要なポイントを紹介するので参考にしてほしい。 【1】耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を受診する 【2】「認定補聴器技能者」がいる補聴器販売店を探す(紹介してもらう) 【3】家族や親しい人と一緒に補聴器販売店に行く 【4】聞こえにくい状況を細かく伝える 【5】予算や価格の相談をする 「耳鼻咽喉科で難聴だと診断されたら、認定補聴器技能者がいる補聴器販売店を病院で紹介してもらうか、ネットで検索してください。 認定補聴器技能者は、公益財団法人テクノエイド協会が認定している資格保有者です。適切な調整とケア、コンサルティングができる補聴器のプロです。 認定補聴器技能者がいる販売店に行き、耳鼻咽喉科医師(補聴器相談医)と連携をとりながら、補聴器を調整をすることが大切です」 ■店頭にて購入の際は家族などと一緒に行く ネットで「認定補聴器技能者検索システム」と検索すれば、認定補聴器技能者のいる店舗は簡単に見つけられる。 耳鼻咽喉科と認定補聴器技能者のいる販売店に行くだけで、補聴器トラブルに巻き込まれる可能性は格段に低くなる。 販売店に行く際は、家族や親しい人と一緒に行くことも欠かせない。第三者が一緒に行けば、客観的に判断できるため「そんな話は聞いていない」「強引に買わされた」といったコミュニケーション上のトラブルも防げる。 また、補聴器を装着したときの聴こえ具合を、日常的に一緒にいる人の目線で確認することも可能だ。 補聴器を早期に使用することで、聴力の維持だけでなく、認知症予防や健康寿命の延長につながるというデータもある。 聴こえに異変を感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診してほしい。 日本の難聴者数は1千430万人と推定されている。最近ちょっと聴こえにくい……と補聴器の購入を検討している人は、トラブルに巻き込まれないよう要注意だ!
「女性自身」2024年11月12日・11月19日合併号