名古屋・自転車保険義務化1カ月「どんな保険がある?」問い合わせ相次ぐ
「未加入の罰則は?」「どんな保険がある?」問い合わせ相次ぐ
保険加入義務化から1カ月。担当する地域安全推進課によると、市民などからは「保険未加入で罰則はあるのか」や「どんな保険があるのか」といった問い合わせが多いという。「未加入でも罰則はない」、「すでに加入中の損害保険に付いている特約などで対応できる可能性がある」などと説明し、大きな混乱は見られないという。 自転車向け保険は損保会社が販売する。他にも自動車保険や火災保険などの特約でカバーできたり、自転車店で自転車安全整備士が有料点検整備した際に車両に貼るTSマークにも、保険が付帯されていたりする。 ただし、TSマークは、点検整備から1年で有効期限が切れてしまう。期限を迎えたら再度点検整備を受けて、マークを更新する必要がある。点検整備費は店によって異なるが、1000円程度。10月1日以降に貼られたTSマークは、賠償責任補償の限度額がこれまでの倍となる1億円に増額された。 市内在住の自営業女性(40)は「入っている保険で対応できるので、特に心配はしていないが、義務化して、どれくらいの人が保険に入るのだろうか」と心配する。 市担当者は「自転車は気軽に乗れて便利な乗りものだが、万一、事故の加害者になった場合は、自動車並みの賠償を求められることもあるということを多くの人に知ってもらい、それぞれで備えてほしい」と、保険加入義務化の周知をさらに図っていく考えだ。 (斉藤理/MOTIVA)