笑福亭仁智が4期目へ 上方落語協会会長選挙
上方落語協会の総会が26日、大阪市北区の天満天神繁昌亭で開かれ、任期満了にともなう会長選挙が行われた。現会長の笑福亭仁智(71)が最多得票を獲得し、4期目に突入することが分かった。5月下旬の理事会で正式決定する。任期は2年の予定。 関係者の話を総合すると、2003年から8期務めてきた桂文枝(80)が京都で新劇場設立構想を掲げ、会長職の返り咲きに意欲を見せていたが、仁智が接戦を制した。仁智は「理事会で正式決定するまで、僕からは言えません」としたが、協会の課題としては「問題山積でやらなアカンことがたくさんある」と話した。文枝は25分ほどで途中退席し、「終わってから話します」と話すにとどめた。 仁智は18年から会長を務め、実務派として、細かい作業まで従事。コロナ禍も直撃したが、堅実な劇場運営に奔走してきた。 名乗りを上げていた笑福亭銀瓶(56)は「もう少し、票を取れると思っていた。ただ、アクションを起こしたことに悔いはない」と語った。