錦織圭 元世界3位・チリッチ撃破 2時間超の激闘で因縁対決制した「いいテニスが戻ってきた」
「男子テニス・木下グループ・ジャパン・オープン」(26日、有明テニスの森公園) シングルス1回戦で元世界ランク4位の錦織圭(34)=ユニクロ=が、2014年全米オープンの決勝で敗れた元世界3位のマリン・チリッチ(クロアチア)を6-4、3-6、6-3で破り、2回戦に進んだ。世界ランク59位の西岡良仁(ミキハウス)は同21位のフェリックス・オジェアリアシム(カナダ)に7-6、3-6、7-6で勝ち上がった。全米オープン準優勝で第1シードのテーラー・フリッツ(米国)は敗退した。 【写真】サーブ復調に自賛の錦織 34歳必死の形相でラケット振っている 錦織は因縁のベテラン対決を制し、6年ぶりとなった日本のファンの前で健在ぶりを示した。第1セットは4-4で迎えた第9ゲームでブレークを奪い、1セット先取。第2セットは落としたものの、最終第3セットは一進一退の攻防から第6ゲームでブレークに成功し、2時間超の激闘に決着をつけた。 2018年大会以来の勇姿とあってチケットは完売。満員の観客に応えた千両役者は「コートに入る前は緊張していなかったが、直前に(チケット)完売ですって言われてドキッとして、一瞬緊張が巡った」と笑いを誘いつつ「後半は徐々に上げていけた。調子やフォームが戻ってきて、緊張する中でもいいテニスがちょっと戻ってきた。不安はあったが、1回戦を勝てて良かった」と復調に手応えを示した。