中日の救援陣、6人で6イニングを無失点リレー 粘りに粘って甲子園で引き分け
◇26日 阪神1―1中日(甲子園)=延長12回 粘りに粘った中日の救援陣が、甲子園の虎党にため息をつかせた。6人で6イニングを零封。無失点リレーで、負けなかった延長戦を演出した。 先発・涌井の後を託された斎藤が7回を抑えると、8回には清水がマウンドへ。先頭の代打・糸原は遊ゴロ。打順が1番に回り、近本を二ゴロ、中野を遊ゴロに抑えた。16日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、間隔が空いた登板を抑えた。 延長戦へバトンをつないだのは松山だ。9回、先頭の森下へ投じた変化球が抜けて死球を与えると、1死から前川に右中間を破る二塁打を浴びて二、三塁。続く佐藤輝は申告敬遠で1死満塁となった。甲子園のボルテージは最高潮。しかし、完全アウェーの声援を「力に変えることができました」。代打・渡辺は155キロ直球で空振り三振、続く小幡を初球で中飛に打ち取った。「(先頭の死球は)自分で招いたミスなので、次から準備してやっていきたいです。負けなくてよかった」。持ち前の強心臓でしびれる場面を制した。 延長10回には橋本が登板。簡単に2死を取ったが、2番・中野に右中間への二塁打を許した。ここで大塚投手コーチがマウンドへ。「冷静に勝負することだけを考えていました。しっかりゼロに抑えられてよかった」。続く代打・豊田の内野安打でピンチを広げたが、大山はスライダーで三ゴロ。胸をなで下ろした。 11回は祖父江、12回はマルティネスが締めた。
中日スポーツ