「僕らはインスタントラーメンなんです」人気トリオ芸人・ぱーてぃーちゃんがSNS世代の芸人として自負していることの真意
ニッポンの2024年問題とは?#3(後編)
賞レースで結果を出してブレイクを果たす芸人が一般化している昨今。そんな芸能界の流れに反して、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんは各メンバーの魅力を発揮して、2023年後半から一気にメディア露出を増やしている。彼らの2024年はどうなるのだろうか。 【写真を見る】信子のセクシーショットあり! 「ぱーてぃーちゃん」スペシャルグラビアカット チャラ男とギャル2人のパリピ漫才で人気のお笑いトリオのぱーてぃーちゃん。すがちゃん最高No.1は生育環境が過酷だったこと、信子は徳川家の末裔だったこと、金子きょんちぃは好きになった男性の借金500万円を返済したことなど、クセの強いエピソードを持つことでも話題を呼んでいる。 見た目だけではなく、いかにもメディア映えする過去を持つ3人だが、それでも芸能界で売れ続けることは難しい。知名度が上がっている今こそ勝負のタイミングだが……。
アドバイスをもらいづらい芸風が足枷に…
――ロールモデルと言いますか、「こういう売れ方をしたい」みたいな芸人さんはいるのですか? すがちゃん最高No.1(以下、すがちゃん) 僕らはめちゃめちゃ売れた人たちをロールモデルにしてきました。結成当初はEXITさんとか、昨年や一昨年はやすことか。常にロールモデルは状況を見ながら柔軟に変えるというスタンスなんですよ。 もちろん、EXITさんや、やすこほどの活躍はできていませんが、夢やロールモデルは高く設定するほうが頑張れると思っています。 ――売れるためや生き残るために、先輩芸人にアドバイスを求めることはあるのですか? すがちゃん これがギャル2人の特性と言いますか、アドバイスを求めても「君たちのしたいようにすれば大丈夫だよ」ってよく言われてしまいやすい。 信子・金子きょんちぃ(以下、きょんちぃ) 本当にそう!! きょんちぃ アドバイスを求めても「今のままで大丈夫だよ」と言われると、もう1個踏み込んで質問したいけど、諦めてボケて終わらせてしまうことはよくあります。
僕たちはインスタントラーメンなんです
――最近はSNSの普及に伴い、コンテンツが消費されるスピードが早くなりました。次から次に新しい人や売れる人が出てきて、簡単に忘れられていくことも多い厳しい時代ですが、焦りなどはありますか? すがちゃん ネタ職人の芸人さんは特に厳しい時代になったのかなと思います。時間とか頭とかいろいろ費やして作ったネタがすぐに消費されてしまうのは相当しんどいだろうなと。ただ、僕らはSNS世代の芸人として世に出てきたので、いい意味で簡単に消費されることにこだわり過ぎないようにはしたいんです。 ――こだわらないとはどういうことですか? すがちゃん 僕たちの場合は、頑張って時間をかけて作ったこだわりの豚骨ラーメンを生み出すよりは、インスタントラーメンを多く生み出したほうが向いていると思っています。 インスタントラーメンは簡単に作れるため消費されても悔しくありません。消費されるスピードに抗おうとはせず、いい意味でこだわらずにいろいろ発信していきたいです。 信子 え、ちょっと待って! めっちゃしっくりきたんだけど~! きょんちぃ うちらインスタントラーメンだったんだ。ありがとう、教えてくれて。インスタントラーメンだと、味変しても誰も怒らないし、いいよね。 信子 なんでもっと早く言わなかったの? そのたとえ出すタイミング、もしかして探ってたの? すがちゃん …………。 信子・きょんちぃ ハハハ!(大笑い) すがちゃん 別に事前に用意していようが、今思いついていようが、このたとえを思いついた時点ですごいだろ! ――ただ、インスタントラーメンを出し続けることは大変そうですが。 すがちゃん リスクを背負わなければ何も始まらないですから。芸人仲間と飲みに行くことが好きな僕ですが、2024年は特にその時間を削ってインスタントラーメンを作らなければいけません。 とはいえ、最悪行ってもいいとは思ってます。一番の悪は飲み会に行ったのにエピソードトークの一つも作れないことなので。