拓心高の36人がパティシエ講師に洋菓子づくり 南房総(千葉県)
南房総市内の道の駅を管理運営している「ちば南房総」は、「エシカル(環境保全、社会貢献)」な商品開発の取り組みとして、安房拓心高校調理系列の2年生36人を対象に、「エシカルスイーツ教室」を同校で開いた。生徒らは、パティシエを講師に洋菓子づくりを学んだ。 消費者ニーズに対応するために、地球にやさしい原材料購入や地産地消、フードロス削減など、エシカルに寄与する商品開発を、昨年度から行っている同社。 エシカル消費を啓発するとともに、地産地消をはじめとする商品の開発・流通を図り、地域経済の健全な発展を促進しようと取り組んでいる。 今回の教室はこの一環で、エシカルの基礎知識や地元素材を使った洋菓子づくりの技術を学んでもらおうと、同校の生徒を対象に開いた。 エシカル商品の開発で連携している「中沢乳業」(本社・東京)のシェフ・パティシエ、畑田洋志さんを講師に迎えた。
高校生は、畑田さんが考案したレシピをもとに、南房総産のビワを使った「焼き込み枇杷タルト」と、県産の落花生を活用した「ピーナッツサブレ」を、道の駅スタッフのサポートも受けながら調理。 パティシエが、スイーツをつくる上で意識している地球環境への配慮や、客においしいと思ってもらえる菓子づくりのポイントなども教わった。 完成したスイーツを試食した高校生は「パティシエから直接、洋菓子づくりのアドバイスをいただき、ビワを焼くという発想や、地元の食材でこんなにおいしい洋菓子ができると思わなかった」などと話していた。 同社では「今後も道の駅で地元産品の販売を促進するとともに、地域産品を最大限に生かした『南房総からの贈り物~エシカルプロダクツ』をラインアップし、道の駅を中心に販売を展開、エシカル消費を浸透させていきたい」としている。 畑田さんが考案した2つのスイーツは今後、枇杷倶楽部で販売する予定だという。