ウェルズF、純金利収入が減少-預金金利引き上げ圧力強まる
(ブルームバーグ): 米銀ウェルズ・ファーゴの1-3月(第1四半期)決算では純金利収入(NII)が市場予想を下回った。融資の伸びが低調だったうえ預金金利引き上げへの圧力が強まり、金利上昇の恩恵を打ち消した。
12日の発表によると、1-3月のNIIは前年同期比8.3%減の122億ドル(約1兆8700億円)。アナリスト予想の123億ドルをやや下回った。一方、投資助言収入や仲介手数料は増加し、全体の収入は予想を上回った。
ウェルズ・ファーゴは1-3月のNII減少について、顧客が利回りのより高い口座に資金を移したことや、ローン残高の減少など、金利上昇が資金調達コストに影響したためと説明した。通期のNIIは2023年実績の524億ドルから7-9%減少すると見込んでおり、1月に示した予想を維持した。
預金総額は1-3月に前年同期比で小幅に増加。有利子預金の急増に支えられた。無利子預金は18%減少した。
同行はまた、11億5000万ドルの純貸倒償却を計上。この中には商業用不動産に関連した1億8700万ドルが含まれる。
原題:Wells Fargo NII Misses Estimates as Depositor Pressure Grows (2)(抜粋)
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Hannah Levitt, Jennifer Surane