「女性にも責められる点が…」バラバラ殺人死体遺棄事件で被告側が驚きの主張 検察は懲役18年求刑 静岡
検察側は懲役18年を求刑
こうした状況から、検察側は別れ話のためなら鉄製のハンマーを持参する必要も山道に移動する必要もなく不自然な行動と疑問視し、「遅くとも被害女性に会いに向かった時点で殺害することを想定しており、突発的な犯行ではなく一定の計画性がある」とした上で、「犯行に至る経緯について被害女性の言動が無関係ではないが、男の身勝手で曖昧な態度に原因がある。殺人という取り返しのつかない行為がやむを得ないものであったとは認められず強い非難に値する」と結び、懲役18年を求刑。 被害女性の母親も、「本当に男が憎いし許すことなど出来ない。遺体が手元に来た時は本当に娘かと思うくらい悲惨な状態だった。ずっと刑務所にいてほしい。普通の生活をしてほしくない」と涙を流した。
弁護側は計画性を否定…減刑求める
一方、弁護側は「追い詰められた末の犯行で、金銭の要求などを我慢してきたが耐えきれず衝動的に殴った」などと一貫して計画性を否定。 さらに、被害女性について、最初から男が既婚者であることがわかっていたにも関わらず、不倫関係が男の妻に発覚しても妻に謝罪することなく不誠実な対応で、「それどころか『家族をめちゃくちゃにしてやる。今から会社に行くぞ』など関係を暴露することをほのめかした」と主張した。 また、犯行数日前からは「もういい、早く死ね」などと言動がエスカレートしたとして、「被害女性の言動も許されたり、正当化されたりするものではない」との見解を示し、判例から見て被害者にも落ち度がある場合、刑が軽くなる傾向にあるとして、13年以下の懲役を求めている。 審理の終結を前に、男は法廷で「被害者への肉体的苦痛、親族がいなくなったことによる精神的苦痛を与える取り返しのつかないことをしてしまい、申し訳ない」と詫びたが、果たして本心からの謝罪だったのだろうか。 判決は6月14日に静岡地裁浜松支部で言い渡される。
テレビ静岡