ザ・シンプル!コスパ抜群な老舗の登山用品店オリジナルのアクティブインサレーション
アクティブインサレーションの良さは妥協しない
手に取りやすい価格にも関わらず、中綿には高品質アクティブインサレーション素材の代名詞とも言われる「ポーラテックアルファ」を採用している。毛足を短く揃えた極薄の起毛フリース素材で、通気性がとても高く、適度な保温力があり、濡れに強くて乾きも速い。つまり、アクティブインサレーションに最適な化繊中綿だ。 もともとはアメリカの特殊部隊用のために開発された機能性の高いミルスペック素材のため、素材名には部隊コードネームの「アルファ」が冠されている。 高橋さん「アクティブインサレーションに採用される素材のなかでも、薄手で軽く、表地の組み合わせによって耐風性ももたせられるので、ポーラテックアルファを選びました。あとは、ロフト感ですね。保温力には、手触りや見た目も大切だと思っていて、ほかの素材にはない薄手ながらも安心感のあるロフト感を出せるのもポイントでした」。
調整いらずの袖口の楽さ。
袖口は、フィット感の調整機能がないシンプルな仕様。手のひらの手前でほどよく留まってくれるため、違和感はまったくなく、手首をしっかりカバーしてくれるため暖かい。アウターシェルとレイヤリングするときにも、かさ張らないのはありがたい。パーツの破損リスクの心配もなくなり、より長く使えそうだ。
換気もしやすいダブルファスナー仕様のフロント。
フロントのダブルファスナーは、着用し続けられるために必要な機能として採用。行動時に暑くなった場合は、上下からファスナーを開けると、バタつきを抑えながらウエア内に外気を多く取り込むことができ、蒸れを逃がしやすくなる。休憩時には、下のファスナーを開けることで、裾のダブつきを防いで、ゆっくり体を休められる。
夏山の防寒着にも使いやすい軽量コンパクトさ。
重量は260g(Mサイズ)と軽く、500mlのペットボトルサイズより少し大きいくらいのサイズ感にまとめられる。夏山縦走登山に携行する防寒着としても十分に活躍できるため、シーズンをとおして着続けることもできるのでコストパフォーマンスは驚きの高さだ。
【レビュー】なにも考えずにサッと羽織れるシンプルさ。
「行動中のレイヤリングもシンプルにできるウエア」というのが、11月上旬に西黒尾根から谷川岳を登ったときに着用した感想だ。天候はくもりで、天神平の気温は15℃ほど、風速5~6mくらいの風が吹いていた。 まず、なんといってもサッと羽織るだけのシンプルさがいい。袖口の面ファスナーや裾のドローコードのフィット感を調整しなくて済むのが、こんなにも楽なことだと気付かされたジャケットだ。ポケットなどもないシンプルなデザインのため、アウターシェルと組み合わせてレイヤリングするときでも、着膨れによる動きにくさやストレスはない。 そして、行動中のレイヤリングをシンプルにできる。「アルファ アクティブインサレーション ジャケット」は汗抜けも速乾性もよく、ほどよい耐風性があるため、駐車場から下山口まで、暑さでウエアを脱ぐことなく、寒さでシェルを着ることもなく、ずっと同じレイヤリングで行動できた。温度調整によるウエア着脱の面倒さから解放され、登るペースを一定にキープできたのは、このジャケットのおかげだ。