知っていると得する香川の豆知識コーナー、「さぬきのプラス」です。生け花の腕を磨く高校生にとって、香川は「聖地」であることをご存じですか。 （前川裕喜記者） 「こちらの花も、そしてこちらの花も美しい。きょう（１月３０日）は華麗に闘う香川の花について紹介します」 （花を生ける　秦風花さん） 丸亀市の飯山高校３年の秦風花さん（１８）。２メートルほどのロウバイをはじめ、季節の花や木を手際よく生けていきます。わずか５分で、今すぐ学校の玄関に飾れそうな作品に仕上げました。 （秦風花さん） 「使いたかったのはロウバイとタケだった。タケを入れると、力強い感じがして好き」 ２月４日の「全国高校生花いけバトル全国大会」に、香川の代表として出場する秦さん。チームを組む同級生の黒川愛夢さん（１８）と３年連続の出場で、今回、初めての優勝を狙います。 （秦風花さん） 「高校３年で最後の年でプレッシャーや緊張も大きいが、最後だからこそ全力で楽しみ、自分らしくやりたい」 ５分間、２人１組で花を生け、その過程と作品が審査される大会。全国１１３校２６０チームのうち、地区大会を勝ち抜いた１１校で闘います。大会の舞台は２０１７年のスタート以来、毎年、香川となっています。 （香川県農業生産流通課　塚原亜紀主任） 「若い人にもっと花に親しんでもらいたい。県内の生産者などが中心となって始めた」 日本一面積の小さい香川、農地面積は全国４０位です。農地が限られている分、農作物は品種改良やブランド化で勝負してきました。 例えば独自に品種改良したラナンキュラスは、出荷量全国２位を誇ります。 （香川県農業生産流通課　塚原亜紀主任） 「小ぶりな花であり、ギフト用のアレンジメントやブーケとして使われる」 この大会も付加価値を高める戦略の一つです。 （香川県農業生産流通課　塚原亜紀主任） 「県産の花材を中心に準備していて、高校生が新しい観点で生けることで魅力が伝わると思う」 全国大会出場が常連の飯山高校。秦さんはある思いを持って臨みます。 （秦風花さん） 「生産者や会場を準備してくれる人がいるからこそ全力で楽しんで花生けができるので、感謝の気持ちを伝えられたらいい」 華麗に闘う香川の花。大会は２月４日、高松市のレクザムホールで開かれます。