長野県高森町 松岡城跡にこいのぼり 28日に5年ぶり「新緑の会」
長野県高森町下市田の町史跡「松岡城跡」に約60匹のこいのぼりが掲揚され、南アルプスや天竜川、河岸段丘が広がる景色を背景にして雄大に泳ぐ姿が、周辺住民ら訪れた人の心を和ませている。 草刈りや枯れ枝の片付けなどの環境整備活動をはじめ、認知度の向上や地区住民の愛着を高めるイベント開催などに取り組む愛護会が17日に飾り付けた。5月9日までの予定で、28日には「第9回 鯉泳ぐ松岡城跡 新緑(はる)の会」を午前11時から開く。 新緑に包まれた城跡で、地元団体などによる楽器演奏や歌などを楽しむイベント。コロナ禍を経て5年ぶりとなる。抹茶野だてや食べ物の販売もある。茶券は400円で130枚限定。 同会は「久しぶりの開催となるが、新緑の中、こいのぼりが泳ぐ会場で、演奏や野だてを楽しんでほしい」と参加を呼び掛けている。 町教育委員会によると、松岡城が造られたのは南北朝時代で、河岸段丘を生かして丘の先に造られた。自然の地形だけでは弱い部分があるため、堀や土塁で守りを強くした「土でできた城」という。