2023年の今年の漢字は「税」だった（写真・共同通信）

　公益財団法人日本漢字能力検定協会が1995年から毎年実施している「今年の漢字」。その年をイメージする漢字一字を全国から募集し、毎年12月12日（漢字の日）に京都の清水寺で発表される。その際、選ばれた文字を住職が揮毫することが恒例行事となっている。 【写真あり】今年の漢字に「仲」と答えた芸能人 　2024年の年末が近づく今、芸能界でも「今年の漢字」についての発言が相次いでいる。AKB48の小栗有以は10月のイベントで「康」と書いた。小栗は「AKB48はもうすぐ20周年を迎えて、現在劇場をリニューアル工事しているんですけど、今年なんと新公演が約8年ぶりに開催され、秋元康さんが楽曲を書いてくださるので、AKB48にとって2024年は大事なタイミングになるということで。また今回のイベントのテーマである食・美容・ファッションにちなんで、今年もそういう健康的な年がおくれたなって」と、その理由について語った。 　また、俳優の松田龍平は11月7日に開かれた新CM発表会に出席し、今年を表わす漢字一文字を問われると「備」と回答。その理由については「準備はつねにしておかないと。家でゆっくりするといっても、次の仕事の準備を備えることが大事だなと思って。今年、備えたから来年おもしろいことやりたいなって。楽しむために備えることが大切じゃないですか」と述べた。 　そして、俳優の福士蒼汰は11月14日、ファッションブランドの旗艦店のプレビューイベントで「動」と発表。理由については「今年は自分のなかで、『ああしていこう、こうしていこう』と決めて、どんどん動いていった年でした。2025年は動いた先に見えるものを皆さんにお伝えできたらいいなと思っています」と語った。 　ある芸能記者は、芸能人が挙げる「今年の漢字」には共通の特徴が見られると指摘する。 「家族やプライベートについて言及することが多い印象です。 　俳優の高良健吾さんは、11月7日のイベントで『変』と回答しました。10月、高良さんは、田原俊彦さんの長女で女優の田原可南子さんとの結婚を発表。それを念頭に置いて、『仕事の向き合い方であったり、私生活であったり、こんなに変化したことはないと思う』とその一字を選んだ理由を明かしました。 　また、俳優の中尾明慶さんは11月14日のイベントで『なんも出てこないから』とし、妻の仲里依紗さんの名字から『仲』を選びました。今も夫婦でCM共演していますが、『皆さんに仲いいねって言っていただいて、これからも仲良くやっていけたらいいなと思います』と話していました」 　Xでも「今年の漢字」を予想する投稿が上がっている。 《今年の漢字予想 「裏」もしくは「闇」》 《私の今年の漢字の予想は「災」です。理由は自然災害や人為災害などが多かったからです》 《今年の漢字一文字　闇　あくまでも予想》 　と、政治家の不祥事や震災、そして、世間を震撼させた犯罪など、多発した暗い出来事から予想する声も多い。 　一方で、こんな予想が多く見られた。 《パリオリンピックのメダルラッシュ 自民党の裏金問題 高額報酬目的の闇バイト 物価高騰 手取りの減少　今年の漢字もやっぱり「金」になりそうだな》 《流行語大賞の候補も出たし今年の漢字の時期なんだろうけど今年どうせ「金」なんだよなぁオリンピックで新紙幣で裏金問題なのであと50-50の「金字塔」もあるし》 《今年は夏季オリンピックあったけど、「金」にはならなそうだな～。と思ったが、裏金問題があったから別の意味で「金」になるかもな》 　前出の芸能記者はこう話す。 「2012年以降、夏季五輪が開催された年では、3回連続で今年の漢字に『金』が選ばれているんです。パリ五輪では、海外でおこなわれた大会の中で金メダル獲得数、総メダル獲得数がともに過去最多となっていますから、『金』が有力候補なのは間違いないでしょう」 　いまも国会では「手取り」について、議論が沸騰中。少なくとも、多くの人が「金」に興味あるのは間違いないだろう。