【ホープフルS】武豊 ヤマニンブークリエでG1完全制覇だ 24年「最後を締めくくりたい」
「ホープフルS・G1」(28日、中山) 武豊騎手(55)=栗東・フリー=が25日、G1完全制覇が懸かるホープフルSへ向けて「全部制覇したい」と意気込みを見せた。 完全制覇で24年を締める。この秋、ドウデュースをG1連勝に導くなどJRA通算4553勝と、55歳のレジェンドは輝きを増すばかり。新たな金字塔を打ち立てるべく、JRAG1・24レースのコンプリートを懸けて臨むのがホープフルSだ。 17年にG1へ格付け昇格後、記録達成に“あと2つ”だった21年、ドウデュースで朝日杯FSを制し、残るピースはこのG1だけに。「あと1個まで来たら全部制覇したいですね」と他のG1・23レースで計83勝の武豊。格付け昇格前に5勝しているとあって「最多勝かもしれない」と苦笑いするが、その通りだ。 全2戦の手綱を取るヤマニンブークリエと記録に挑む。「新馬戦が強かった。決め手があるなあと思った。ただ、前半で掛かったり、折り合ったと思ったら今度は進んで行かなかったり。レースは2戦目の方が上手にできたけど、その割に伸びがもうひとつだった。気性は子どもだけど、タイムは悪くないし、奥がありそう」と評価する。 主戦を務めたキタサンブラック産駒でのG1騎乗は初めて。「キタサンブラック産駒で、お世話になっている松永幹夫厩舎で。デビューの時から着ているヤマニンの勝負服だから。なじみがある」と感慨深げ。「最後を締めくくりたいね。いい競馬で」。前人未到の伝説がまたひとつ増える。