村上弘明、所属事務所を退社していた「双方納得いく形で」 67歳で新たな挑戦…海外進出も視野
12月1日に芸能事務所・HONESTと業務提携「個人の部分を残す」
俳優の村上弘明(67)が約15年間所属した芸能事務所オスカープロモーションを8月末に退社していたことが分かった。12月1日付で芸能事務所HONESTと業務提携しており、今後も芸能活動を継続する。村上が取材に応じ、退社の理由と今後について明かした。 【写真】村上弘明の全身ショット 「8月末をもちまして双方納得いく形で退社させていただきました。円満というか、そうですね。個人でやることも考えましたが、HONESTの知人からお声がけいただきましたので。私のキャリアを知っていただいていることも加味して提携という形でお願いしようと考え、12月からお世話になることになりました」 事務所を辞めた理由もズバリ聞いた。 「いろいろ世の中も変わり、それとともに個人で開拓していきたい、委ねるだけでなく自分でやってみたいという思いがありました。人生一度きり、残された時間をどう生きるか考え、挑戦、冒険という思いに至りました。それにはまず専属という形を辞めて退社した方がいいと考えました」 「きっかけの一つ」も明かした。 「昨年、海外ドラマのオーディションの話がありました。Apple TV+の『PACHINKO』のシーズン2。オーディションに合格し、撮影現場のカナダに行ったらスタッフの人数、カメラの台数とかお金のかけ方があまりに日本と違いました。そこでいろんな媒体にトライしてみたいという思いがふつふつと自分の中で醸成してきました。辞めるきっかけの一つになりました。今までは仕事はまるっきりお任せ状態でしたから」 海外進出など活動の幅を自在に広げるための退社と業務提携のようだが。 「これからは予算、海外、地上波、BS、ネットに関わらず内容重視でトライしていきたいです。海外という点では日本語の芝居ができる日本人役の作品があればチャレンジしたいです。監督とコミュニケーションをとるために英語を勉強したいです」 事務所を退社する決断の様子も明かしてくれた。 「自分に喝を入れる意味……私自身、怠け者で追い詰められないと何もやらない性分。まず、辞めて自分を窮地に立たせないと何もやらないと分っているので、まず辞めよう、辞めてから考えようと決断しました」 今後は個人で動きやすくなるメリットはあるが常に仕事に恵まれる保証はない。不安はないのか。 「不安だらけです。でも不安を理由に温かい所にうずもれているのは、人としてどうなんだろう。いい年齢ですので与えられた時間も限られていますから自分で考え、いろんなものを吸収しようという思いに至るためにまず辞めようと思いました。自分が変わっていかないといけないという思いです」 今月22日には68歳になる。いつまで現役を続けるのか。 「ほぼ毎日1時間弱、ウオーキングとジョギングをやっています。上り坂は走って、下り坂を歩いています。平らな所は走ったり歩いたり。コースの最後が走る上り坂。今、これができているので、まだ立ち回り、あるいは『必殺』もできるかなと思っています(笑)」 今後の意外な目標も明かしてくれた。 「シナリオを書きたいと思っています。私は岩手県の陸前高田出身で東日本大震災のことは自分にとっては衝撃的でした。被災地出身ということで震災に付随する作品にも出演しました。でも何かが違っていました。僕はそこで生まれ育った人間なので雰囲気というか、言葉、リズムなどをつかみきれていないと感じたんです。だから東日本大震災をテーマにした作品に生涯1本はトライしたいと考えています。あとは自分が演じた『必殺仕事人』の鍛冶屋の政の数十年後。政がどこで何をしているか、政の最後の仕事を描きたいです。もちろん自分で演じるつもりです。だから毎日走っているんです。あとは警視庁のポスターに起用されていますので刑事物も書きたいです」 最後に業務提携の事情についてあらためて聞いた。 「僕の方から業務提携を言いました。専属だと過ぎ去った15年と一緒になります。個人の部分を残す意味で提携にさせてもらいました。自由にできる部分をつくる。シナリオを書くとか……」
ENCOUNT編集部