『悪人』『怒り』の監督:李相日 原作:吉田修一が再タッグ 主演に吉沢亮 を迎えて贈る最新作 映画『国宝』2025年公開
『フラガール』『悪人』などの李相日監督が、主演に吉沢亮を迎えて、吉田修一の長編小説「国宝」を実写映画化することが発表された。 原作は、2017年から朝日新聞にて連載された同名長編小説「国宝」。歌舞伎界を舞台にした本作は、吉田修一自身が、3年の間歌舞伎の黒衣を纏い楽屋に入った経験をもとに、4年の歳月をかけて書き上げた渾身の作品。 物語の舞台は、戦後から高度経済成長期の日本。任侠の家に生まれた喜久雄は、数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引きとられる。激動の人生の中、やがて喜久雄は才能を開花させていく。 主人公・喜久雄を演じるのは吉沢亮。これまで踊りの経験がなった吉沢は、撮影本番のギリギリまで日々歌舞伎の稽古を行い、名もなき青年が国の宝となっていく稀代の歌舞伎役者・喜久雄役に全身全霊で挑む。 メガホンをとるのは、『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞し、これまで『悪人』『怒り』で吉田修一作品の実写化を手掛けた、李相日監督。 脚本は、相米慎二監督の『お引越し』で脚本家デビューし、『八日目の蝉』『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などを手掛けてきた奥寺佐渡子が担当する。
吉田修一(原作)・李相日(監督・吉沢亮 コメント(全文)
【コメント】 ▼吉田修一(原作) 『悪人』『怒り』、そして『国宝』へ。夢が叶う。三たび、信頼する李相日監督に自作を預けられる喜びにあふれている。そしてもう一つ、夢が叶う。「国宝」執筆中も書き終えてからも、ずっとあることを夢見ていた。無理は承知ながら、この稀代の女方・立花喜久雄の舞台を一度でいいからこの目で見てみたいと。その夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて。 ▼李相日(監督) 芸に身を捧げ、人生を翻弄される多彩な登場人物たちが織りなす豪華絢爛な歌舞伎の世界観。吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟“に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです。 ▼吉沢亮 吉田修一先生×李相日監督の3作目。『悪人』ではただただ視聴者として感嘆し、『怒り』ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ち、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさ。そして『国宝』では当事者としてなにを思うのでしょう。稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です。 映画『国宝』は、2025年公開。
otocoto編集部