西武、FAの大山悠輔と原口文仁のW獲りを画策 後藤オーナーは本気 阪神は悲痛な叫び「巨人だけには行かないで」
また大山と同じくFA宣言した原口文仁内野手(32)のW獲りにも意欲を燃やす。原口は埼玉県大里郡寄居町出身の地元選手。今季推定年俸は人的補償などが発生しないCランクの3100万円。育成契約からはい上がった苦労人で練習熱心な人物であることも伝わっており「一緒に埼玉を盛り上げてほしい」とラブコール。あまりの大風呂敷の広げようがいささか心配であるが、今オフは西武が下克上を起こすことができるか。=金額は推定 (山戸英州)
7年連続で2桁本塁打をマークした大山の流出となれば、阪神にとっては非常事態となる。嶌村球団本部長は「他球団の評価を聞きたいのは正当な理由。ただ、こちらとしては残ってくれると思って信じるしかない。引き続き慰留に努めたい」と改めてラブコールを送ったが、球団が最悪のケースとして想定するのが大山の巨人入りだ。
球団関係者の一人は「阪神の4番が巨人に移籍するのは前例のないこと。FAが移籍の自由とはいえ、そこだけは選んでほしくない」と危惧する。事情通の阪神OBも「元々、巨人はDeNAの佐野が本命だったけど、残留。それで大山を取りに行くと聞いていたが…」と〝本命〟ではなかったとした上で「年齢的にも微妙な時期に入る大山にすれば、狭い東京ドームなら本塁打は確実に増える。25本以上いくんじゃないか。打率、打点も増えるし、絶対敵に回したらいけない」と心配するほどだ。
球団初の連覇を阻止された宿敵巨人に、主砲が流出となれば、まさに赤っ恥…。フロントの底力が試されている。 (岩﨑正範)