大空から房総半島一望 大型ヘリの体験搭乗に180人(千葉県)
南房総市丸山平塚にある航空自衛隊峯岡山分屯基地(司令・菊池隆元2等空佐)は1日、同基地を発着地に大型輸送ヘリコプター「CH47―J(通称チヌーク)」の体験搭乗を、5年ぶりに開催した。協力団体の関係者や、抽選に当たった一般市民ら180人が、空から房総を眺めて楽しんだ。 同基地は、中部航空方面隊隷下のレーダーサイトとして、主に関東地方周辺の空域を24時間態勢で、警戒監視するなどの任務に当たっている。 体験搭乗は、地域住民に同基地や航空自衛隊への理解を深めてもらおうと、不定期で実施。埼玉県にある入間基地のヘリコプター空輸隊が協力し、この日のために、災害派遣の現場でも活躍しているチヌークが、峯岡山分屯基地に降り立った。 フライトを前に、菊池司令が「地元の上空からの景色を楽しんでもらえたら」とあいさつ。30人ずつ6グループに分かれ、午前中は協力団体の関係者ら3グループ、午後は一般3グループが乗り込んだ。 ヘリは、時速約180キロで約20分間、高度450メートルを飛行。同基地から鴨川市の天津、小湊方面に向かい、海岸線を眼下に、南房総市の和田地区まで南下。丸山方面を抜けて、基地へと戻った。 搭乗者らは、ヘリの中では、ローターやエンジンの音から聴覚を守るためのイヤーマフを装着。窓から見下ろす房総の眺めを楽しんだり、写真や動画を撮影したりして、目を輝かせていた。 南房総市の40代女性は「ヘリの中は、自由に歩けるほど安定していたので驚いた。鴨川市と南房総市の美しい眺めを堪能しました。来年は家族で来られたらいいな」と笑顔だった。