Googleが「Gmail」に1日5000件以上のメールを送る送信者に対して新しいポリシー義務付け
Googleは、メールサービス「Gmail」で、Gmailのアカウントに1日5000件以上の大量のメールを送る送信者に対し、2月までに新しいポリシーを義務付ける、と1月12日発表した。(1)メールの認証設定(2)配信停止を容易にする(3)ユーザーに必要とされるメールを送信する--の3点。受信対象のGmailドメインは個人向けの「gmail.com」と「googlemail.com」。
より安全で迷惑メールが少ない受信トレイの実現が目的。(1)は、大量のメール送信ユーザーに対し手順に従ったメール認証を義務付け、攻撃者の悪用を防ぐ。(2)は、Gmail受信者がワンクリックで商用メール配信を解除できる機能を提供し、配信停止リクエストの2日以内の処理を義務付ける。(3)は、送信者が遵守する明確なスパム率のしきい値を適用する。
GmailはAI(人工知能)を使ってスパム、フィッシング、マルウェアの99.9%以上が受信箱に届かないようにしている。ブロックするメールは1日約150億件にのぼる。Gmailアドレスへの1日5000通以上のメール送信者のポリシーは昨年10月に発表。Gmailに送るメールに認証を義務付けたことで受信する未認証メール数が75%減った。今回一層の対策を講じる。