6月支給分から年金増額も“すずめの涙”…物価高で節約生活 職探しも…年金に頼れない“現実”『every.気になる!』
■年金増額も生活楽にならず貯金も…
都内在住の中井さん、83歳。 中井さん(83) 「はい、思ったより多いね」 支給額は4月に比べ1万3000円ほどアップし、ひと月の年金はおよそ16万円ですが… 年金約16万円/月 受給 中井さん(83) 「年金じゃ生活できない」 気になる!班 「やっぱり足りない?」 中井さん(83) 「足りないわよ~」 日々の生活費や医療費、購入したマンションの管理費などでほとんどなくなってしまうといいます。 気になる!班 「節約している?」 中井さん(83) 「気にはしている。今年の夏、越せるかどうかと思って冷房つけたら(電気代)払えないだろうと思うし」 少しずつ使っていた貯金も底をついてしまったといいます。 中井さん(83) 「こんなはずじゃなかった」 「なんとか稼ぐ方法を考えようと」
■仕事を探す高齢者向けの説明会へ
80歳を超えた今。10年ぶりに働くため、中井さんが向かったのはシルバー人材センターの説明会です。 担当者 「じゃあどうしたらお仕事できるの?お仕事につくのというのが一番、気になるところ」 説明会後に話しを聞くと… 気になる!班 「あと何万円あったら生活できそう?」 年金約16万円/月 受給 中井さん(83) 「最低でも3万円ほど」 気になる!班 「3万円ぐらいお仕事で…」 中井さん(83) 「と思うけど、体力的なこと含めて厳しいわね」 「週3日ぐらい働いて、2万円にしかならない」 それでも働きたいと「求人募集を待つ」ということです。 *** 仕事を探す高齢者が増えている今。別の説明会の会場に来ていた74歳の男性。実は、3か月前まで仕事をしていましたが、年齢などを理由に職を失ったそう。 気になる班! 「仕事をしたい理由は?」 年金約13万円/月 受給者(74) 「生活ができないから。先が見えない状態だから仕事をしようかなと。5~6万円あればいい」
■年金に頼れない…自宅手放す苦渋の選択も
商店街で出会った80代の女性からは、年齢的に働くのは“つらい”との声が。 年金約10万円/月 受給者(83) 「(仕事は)できないよ、したくたって」 「大変だよ~蓄えがなくちゃ(生活)できないよ、いまこの時代は」 貯金もないそうで、いま検討しているのが… 年金約10万円/月 受給者(83) 「不動屋店と相談しているけど、売ることになると思う」 1人で暮らす一軒家を手放すかもしれないといいます。 年金約10万円/月 受給者(83) 「預貯金がある人はうらやましい」 長引く物価高に加え、光熱費なども高止まりしていて、まだまだ厳しさは続きそうです。 (6月19日『news every.』より)