演習のため三沢基地を離陸する米軍のC130輸送機＝23日午後1時ごろ

　自衛隊と米軍による国内最大規模の共同統合演習「キーン・ソード」が23日始まった。日米の結束をアピールし、即応態勢や相互運用性を向上させる。九州・沖縄を中心に、青森県を含む日本各地の海空域や基地で11月1日まで行われる。 　日米がおおむね2年に1回行う実動演習で、今回で17回目。日米合わせて約4万5千人、艦艇約40隻、航空機約370機を動員する。オーストラリア軍やカナダ軍も参加する。民間の空港や港湾も使用する。 　航空自衛隊三沢基地では雨がやんだ午後1時ごろ、空自三沢のF35Aステルス戦闘機2機が離陸し三沢沖方面に向かった。米軍のC130輸送機1機も後を追うように飛び立った。侵攻してくる戦闘機やミサイルへの対応を確認したとみられる。 　滑走路付近には、広域防空用の地対空ミサイルシステムとみられる装備も展開されていた。 　東北防衛局三沢防衛事務所によると、飛ぶ機数が少なかったこともあり、騒音などの苦情はなかった。 　空自三沢によると23日までに、三沢基地所属のF35Aが演習のため山口県の米軍岩国基地に展開した。 　県内ではほかに、日米の陸自部隊による警備訓練などが行われる。