【注目】空室目立つ古いアパートを改装→DIYで費用を抑えてコミュニティーの拠点に 建物の「再生」に新たな手法 福岡
空き家問題…「休眠不動産」の活用できる?
こうした老朽化したビルや空き家の有効活用を後押ししているのが、半田さんたちも参加しているNPO法人「福岡ビルストック研究会」です。 4日、半田さん兄弟たち研究会のメンバーは、久留米市の原口新五市長を表敬訪問しました。 研究会には、福岡・熊本・長崎・鹿児島から24の団体が参加していて、毎年、久留米市や大牟田市で有効活用に向けたシンポジウムを開いています。
取り組みが評価され、ことし、国土交通省の「地域価値を共創する不動産アワード大賞」を受賞しました。 ■NPO法人福岡ビルストック研究会・吉原勝己 理事長 「自分たちの好きな町は自分たちでつくろうという合言葉で集まり活動しています。自分事として頑張れるかということ。」
全国的にも問題となっている空き家。久留米市でも増加傾向にあり、去年、市が調査したとろ、40年以上放置された一戸建ての空き家は1800戸あったといいます。 ■久留米市 住宅政策課・大宝宗徳さん 「空き家が増えると、防犯、環境、衛生、保安上、倒壊、空き家が管理されずに放置される害は多方面である。」 ただ、多くの建物は個人の資産で、行政だけでは処理できず、半田さんたちのような民間の協力は欠かせません。
半田さんたちのアパートは現在も改築が進められていて、コミュニティーの場としてさらなる発展を目指しています。 ■半田啓祐さん 「多くの人が物件に来てくれる。住みたいという人が増えるような、町のシンボル、人が集まる拠点にしていきたい。」 古い建物が地域のシンボルとして生まれ変わる。「休眠不動産」の新たな活用の形として注目されています。 ※FBS福岡放送めんたいワイド2024年6月4日午後5時すぎ放送
【関連記事】
- 【オーバーツーリズム】民家の庭に紙おむつが 交通渋滞も課題 観光客向けのバス運賃・駐車場代を別に設定することも検討へ 太宰府市が対策案を発表 福岡
- 【新札発行が迫る】北九州にもゆかりの渋沢栄一が1万円札に 券売機の会社では半年待ち 定食店は入れ替え費用が負担に JR・西鉄の対応は 福岡
- 特集「キャッチ」SNS型投資詐欺を防げ! “堀江さん”偽広告で1200万円被害の男性が体験した巧妙な手口 堀江さん本人に聞いた「さらなる問題」 福岡
- 「困るったい」夏を前にエアコン室外機が次々に消えた 糸島市で11台が盗まれる 室外機は「金属の塊」換金目的か 取材当日にも逮捕者が 福岡
- 【ギャンブル依存症】ボーナスはわずか2日でオンラインカジノの賭け金に消えた「人生を狂わせた」当事者の告白 相談会には高校生の親も 低年齢化が進む 福岡