天皇杯予選で桃山学院大がJ3のFC大阪破る
第104回天皇杯全日本選手権の予選を兼ねた第29回大阪サッカー選手権大会(産経新聞社共催)の準決勝が20日、大阪・堺市の堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(J-GREEN堺)で行われ、関西学生リーグ2部の桃山学院大がJ3のFC大阪を3-2で破る金星を挙げた。もう1試合は大会3連覇を狙う関西学生リーグ1部の関西大が後半の4分間に3点を奪う猛攻を披露し、日本フットボールリーグ(JFL)のティアモ枚方を3-2に勝利した。11年ぶりとなる大学生同士の決勝は5月12日に行われる。 桃山学院大は前半38分にG大阪ユース出身のMF永川寛太が先制ゴールを挙げると、同42分には巧みなサイドチェンジからMF村上愛和(東海大福岡高)がドリブルで持ち込んで追加点。1点差とされた後半28分にもC大阪U-18から進学したFW安岡佳毅が落ち着いてGKとの1対1を制した。その後は粘り強い守備でリードを守り切り、2011年以来13年ぶりの決勝進出を決めた。 3年ぶりの優勝を狙ったFC大阪はフィジカルの強さを生かして猛攻を仕掛け、前半追加タイムにFW沢崎凌大がゴール。後半32分にもPKを沢崎が決めたが、及ばなかった。 桃山学院大の松本直也監督は「相手はプロのFC大阪。格上だが、スカウティングもした中で、プレッシングを前から掛け、サイドで仕掛ける自分たちのサッカーができた。昨年に(関西学生リーグの)2部に降格して悔しい思いをした選手らが発奮してくれた」と話した。桃山学院大からは日本代表のDF毎熊晟矢や、プロ1年目のDF奥田勇斗(ともにC大阪)らがJリーグ入りしている。