国宝「紅白梅」重文「風神雷神」 光琳図屏風39年ぶり同時公開 熱海・MOA美術館
江戸時代の画家尾形光琳(1658~1716年)が手がけた国宝「紅白梅図屏風」と重要文化財「風神雷神図屏風」の展覧会が26日まで、熱海市桃山町のMOA美術館で開かれている。光琳による二曲一双の名作2点で、同館での同時公開は39年ぶり。 紅白梅図屏風は水流を隔てて紅白の梅樹が対峙(たいじ)する構図で、光琳画業の集大成といわれる。風神雷神図屏風は江戸初期の画家俵屋宗達の「風神雷神図」を描き写した作品。大胆な構図や二曲一双の見せ方など、紅白梅図屏風との関連性を感じさせる。 二つの図屏風は隣り合わせで展示され、じっくりと見比べを楽しむ来館者が多い。同時公開は同館敷地内にある光琳屋敷の復元を記念して開催した「光琳展」以来。大画面に映し出された図屏風などのオリジナル動画を鑑賞できるコーナーも開設されている。
静岡新聞社