二つの子育て関連施設を統合「うべこども家庭センターUbeハピ」開設【宇部】
宇部市は1日、市多世代ふれあいセンターの1階に「うべこども家庭センターUbeハピ」を開設した。同センターの「子育て世代包括支援センターUbeハピ」と「子ども家庭総合支援拠点(こども家庭支援センター)」を統合。妊産婦や子育て世帯、子どもに対して、一体的に相談支援を行う。 子育て世代包括支援センターは、母子保健法に基づいて妊娠から子育て期の総合的相談支援を行うワンストップ拠点として、2015年から運営。こども家庭支援センターは児童福祉法に基づき、養育に課題を抱える家庭や妊産婦の相談支援を17年度から行ってきた。 22年度の相談対応件数は、子育て世代包括支援センターが延べ2828件、こども家庭支援センターが延べ1774件。これまでも連携して相談に当たってきたが、児童福祉法の改正で「こども家庭センター」に統合することとなった。 うべこども家庭センターには、新たに母子保健と児童福祉に精通し、支援方法のマネジメントなどを行う統括支援員として経験豊富な保健師1人が就く。これまでの保健師、看護師、管理栄養士の体制に加えて、心理相談員や社会福祉士といった専門職も配置。具体的な支援内容を記載したサポートプランを作成し、相談者とも共有しながら支援を進める。 こども支援課の盛重利恵課長は「切れ目のない支援で、安心して子どもを育てられる環境を整えたい。新たな専門職も加え、多様化する家庭を取り巻く問題に対応していければ」と話した。