熊本県警、受験上限を35歳に引き上げ 警察官採用試験
熊本県警は2024年度の警察官採用試験から、受験資格年齢の上限を35歳に引き上げる。少子化や民間の採用意欲の高まりなどで応募者の減少傾向が続き、間口を広げて優秀な人材を確保する目的。 従来の上限は大卒程度が32歳、高卒程度が27歳だった。県警によると、上限が35歳の自治体は熊本以外に17都府県ある。 大卒程度の直近10年間の応募者は、最も多かった16年度の771人(応募倍率8・4倍)に対し、23年度は305人(同8・2倍)と半数以下に減少。高卒程度も同じ傾向にあり、上限の引き上げを決めた。 県警は若手警察官と交流できる採用ガイダンスや、交流サイト(SNS)での情報発信などにも取り組み、応募者の確保に力を入れる。24年度の採用試験の申し込みは大卒程度が4月15日、高卒程度が7月26日から受け付ける。警務課は「県民の安全安心を守るため、優秀で多様な人材を求めている」と積極的な志願を呼びかけている。(松冨浩之)