書道部顧問、生徒作品すり替え自身の作品で入賞「部活盛り上げたい」
北海道教育委員会は21日、上川管内にある道立高校の書道部顧問(当時)の男性教諭(63)が部員の作品を自身が手本として書いた作品とすり替えて出品を繰り返していたとして、停職2カ月の懲戒処分を発表した。 道教委によると、教諭は21年8月~23年12月、八つのコンクールにすり替えた自身の22作品を出品し、16作品が入賞した。生徒が練習するための手本として書いた作品を出品したという。 コンクールの主催者側から「高校生が書くようなものじゃない作風が出品されている」と高校に連絡があり発覚した。教諭は「部活の雰囲気に活気がなく、賞を取って盛り上げようとした」と話しているという。 生徒が提出した作品の出品手続きを教諭が行い、その後も作品の返還などがなかったため、生徒もすり替えに気づかなかったという。 「書の甲子園」と呼ばれる「国際高校生選抜書展」でも入選していた。主催者によると、教諭の作品の入選は取り消したという。他のコンクールでも直近のものは、高校が入賞を辞退したという。発覚後、教諭は顧問を辞めている。(古畑航希)
朝日新聞社