警察官を名乗る男から「あなたの口座が犯罪の資金洗浄に使われている」などと嘘の電話を受け、高知市の70代男性が約1800万円をだまし取られたことが分かりました。 高知県警によりますと去年11月、高知市の70代男性の自宅に自動音声の電話があり、操作指示に従うと警視庁の警察官を名乗る男に繋がり「捕まえた暴力団の家からあなた名義の通帳を発見した」と言われました。その後も男から連絡があり「あなたの口座が資金洗浄に使われている」などと言われ、男性は預貯金を全て引き出すよう指示され、3つの口座の預貯金を引き出し自宅で保管していたということです。 翌月の12月に検事を名乗る男から電話があり「捜査員が回収に行く」などと言われ、保管していた預貯金を紙袋に入れ玄関先に置くよう指示され、現金約1800万円をだまし取られたということです。男性は年末に帰省した息子に話したところ詐欺だと気づき、警察に届け出ました。男性は秘密事項のためという理由で口止めされていて、銀行で引き落としする際行員に疑われた時の言い訳も用意しておくよう指示されていたということです。 県警は「電話でのお金の話は詐欺と疑い、焦らず冷静になり誰かに相談してほしい」と注意を呼びかけています。