手軽に乗れそうな小型四輪EV「ELEMOs4」がマクアケで先行販売を開始
安定した走りで用途は幅広い
2024年3月9日、ELEMOs合同会社は特定小型原付(特定小型原動機付自転車)区分の四輪EV「ELEMOs4(エレモーズフォー)」の先行販売をマクアケ(Makuake)で開始した。16歳以上なら免許不要で特定の条件を満たせば車道/歩道の両方を走行できることに加え、四輪であることから安定性も高いので幅広い世代が利用できるのが大きな特徴だ。 【写真】小型四輪EVの「ELEMOs4」をもっと見る 「エレモーズフォー」は、16歳以上なら免許不要で公道が走れる特定小型原付に分類される四輪EVで、自転車やキックボードとは異なり、転倒しないように乗りこなす技術が必要ないことが大きな特徴と言えるだろう。 スマートキーをタッチして電源を入れ、アクセルをひねって出発するだけという簡単な操作方法は、使用する年代を問わない。4輪の安定性と合わせてサスペンションも装着しているのでスムーズな走りを実現、シニア層でも移動手段として便利に使えるはずだ。 急加速せず滑らかに走り出し、車道モード時には最高速6km/hの制約があるシニアカーよりも速い20km/hまで加速可能なことも大きなメリットである。ちなみに、歩道走行モード時にはシニアカー同様に最高速6km/hとなるが、用途や走るコースに合わせた多様な利用ニーズに応えることができる。 特定小型原付の保安基準「最高速度表示灯」や各種保安部品の装備をクリアしているため、ナンバープレート取得および自賠責保証加入など一定の手続きを経ることで公道走行が可能になる。 ちなみに、特定小型原付には国土交通省による保安基準審査制度である「性能等確認制度」というものが存在しているが、同製品は同制度をクリアしてから発送されるそうなので、その点での安心感はある。
四輪×25Lの収納スペースで普段使いにいい
「エレモーズフォー」は、道路交通法に則った各種安全装置を装備していることはもちろん、スムーズな走行や簡単な操作性、小回りの利く設計の使いやすさ、車体中央にある25Lの収納スペースを備えている点もアピールポイントだ。 また、アクセルとブレーキはペダル式ではなくバイクのように手元のスロットルとブレーキレバーで操作するので、自動車にありがちなアクセルとブレーキの誤認を防止することができそうだ。さらに、幅広ステップで乗りやすく設計されており、直感的な操作性にこだわった表記のわかりやすい各種ボタンとシンプルな液晶ディスプレイにより視認性にも配慮されている。 気になる航続距離は40~50km、特定小型原付としてはかなり重量級と言える車両重量53kgに対して350Wのモーターを組み合わせている。坂道の登坂は斜度7~10度までを推奨している。ちなみに、バッテリーは取り外し充電にも対応しているが、バッテリー自体の重量が約5kgと持ち運びするには少し重めなので、直接充電器が差せる環境であれば、車載のまま充電する方が良いかもしれない。 【主要諸元 ELEMOs ELEMOs4】 全長×全幅×全高:1050×590×1100mm 重量:53.0kg 耐荷重:120kg ブレーキ:前後ドラムブレーキ 歩道走行モード対応:あり バッテリー:リチウムイオン(48V・20.0Ah) モーター:350W 航続距離:40km~50km 充電時間:6時間 タイヤサイズ:10インチ 防水性能:IP56 本体価格:33万円(一般販売時の予定価格)